cookie

つぐないのcookieのネタバレレビュー・内容・結末

つぐない(2007年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

「プライドと偏見」と同じテイストを求めて鑑賞。
期待を裏切らない音楽、映像美。
想定外にとても重い、だが深い作品。

あの一日の出来事が、少女に人の人生を狂わす取り返しのつかないことをさせてしまう。絶対にあってはならないことなのに...

姉と再会した時の、「5年間何もしなかったのか」「両親に真実を話し、陳述書を書き、なぜああ証言したかの手紙も書け」等、ロビーの厳しくも細かな物言いに不自然さを感じたが、あれはブライオニーが贖罪のために言われたいこと、自分に対してぶつけている言葉だった。
後に分かる、償いたくても「償えない」ことへの苦悩や後悔が辛かった。

罪深いのは勿論ブライオニーだが、ローラとその将来の夫の沈黙もズルいし、警察やセシーリアも、ローラの弟たちを探し連れ帰ったロビーのことを、もっとどうにかできなかったのか...
身分の差や戦時中の混乱も背景に、セシーリアとロビーの悲しい運命に心が痛んだ。

ジェームズ・マカヴォイの瞳が印象的。

光っていたのは子役時代のシアーシャ・ローナン。お芝居を書いて劇をしようとするなど、「ストーリー・オブ・マイライフ」の役柄と重なるものがある。

音楽に合わせる等、タイプライターの音が効果的に使われていた。

▼原題
Atonement(償い、贖罪)

▼ロケ地
https://www.movie-locations.com/movies/a/Atonement.php
cookie

cookie