ずっと観たいと思っていたけど、しんどいのはわかっていたので後回しにしてた作品。
銃撃戦などはまったくないのに戦争の悲惨さを嫌というほど実感させられる。
贖罪と冤罪がテーマではあるけれど、訴えたかったのは戦争のことなのかと思えるほど。
あと、貧富の格差にも焦点を置いているように感じた。
完全にブライオニーの罪なんだけど、セシリアももっと早くロビーに対してなにかアクションできたはずなのに!とも思ってしまう。
格差ゆえ言えなかったのだろうな。
そして、罪に問われなかった人は裕福なまま。
シーンのカット割りもうまく、タイプライターの音のみのシーンなどが、言えずにいる言葉を浮かび上がらせる。
美しいけど、辛くて美しい作品とは言えない。
観れてよかった。