MiYA

新・喜びも悲しみも幾歳月のMiYAのレビュー・感想・評価

新・喜びも悲しみも幾歳月(1986年製作の映画)
3.8
加藤剛と大原麗子の共演作があったとは知らなかった! このお二人は私の母校、文京十中の先輩だから。感無量です。

それはさておき、灯台守という珍しい題材を扱った映画です。灯台守は海上保安庁の職員、つまり公務員であって、数年おきに転勤があり、全国津々浦々の灯台に飛ばされる。これは大変な仕事です。因みに現在は日本全ての灯台は無人化され、灯台守という仕事もないそう。それだけに感慨の深いドラマとなっています。

とは言え、本作は単なる「お仕事ドラマ」ではなくて、そんな大変な仕事をしている男とと固い絆で結ばれた家族の物語です。同僚にしろ家族にしろ、善良な人しか出てこないドラマなのですが、広島で全員が集まって食事をするシーンのなんと幸福なことか。

この共同体の中心にいて、彼らを結びつけているのが、おじいちゃんこと植木等なのですね。彼の演技は素晴らしいの一語です。もちろん大原麗子、紺野美沙子の女優陣も魅力たっぷりです。

まぁそれでもね、本作最大のトピックは加藤剛と大原麗子の共演なんですよ!

BS松竹東急にて。
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