爆裂BOX

フィースト3/最終決戦の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

フィースト3/最終決戦(2009年製作の映画)
3.7
殺戮モンスターフィーストによって壊滅状態となったテキサスの小さな街。生存者達に絶望の色が漂い始める中、武装したカウボーイが現れ皆の窮地を救おうとするが…というストーリー。
「フィースト」シリーズの三作目であり堂々の完結編ですが、汚い下ネタなんかは二作目より減った気がします。今回はグロの方に力を入れてた気がしますね。
三作目というよりは二作目が前篇だとすると今回は後編という感じです。サラッと二作目のラストを流した後、そのまま続きから描きますが、前回結構生き残ってた面々も次々リタイアしていきます。もう三作目ともなれば大体何処で死ぬかのパターンがわかって来るのでそこら辺も楽しみになってます(ハニー・パイのプロフィールを見て「ああ、もう駄目だ」と分っちゃったり)それと共に、カッコイイ男気溢れるカウボーイや怪物を追い払える預言者や、カラテキッドジャン・クロード・セガール等の新キャラも登場します。特にジャン・クロード・セガールは良かったですね。「海兵隊仕込み?」「いや、ランボー3だ」「え?」の流れは爆笑しました。結果も予想通り(笑)本当バーテンと一緒に行動することになったせいで酷い目に遭いまくりで可哀想(笑)ただ、瞬殺キャラだと思ってただけに両足だけになりながらもキックかまして頑張ってたのは予想外でした。後、預言者も意外と有能で最後の方まで残っていましたね。最初のカウボーイの末路は一作目のヒーローを彷彿させて笑いましたが(笑)
前作から続投したキャラの中では、前作のラストでパイプで頭貫かれたグレッグがすぐ死ぬかと思ったらあの状態で最後の方まで残ったのは驚きでしたね。小人レスラー兄も下半身ない状態で生きてて車に轢かれて死んだみたいだし、皆妙にタフだな(笑)ちょいちょい裏切ったりしながらも結局なし崩し的に協力していく所も面白いですね。そして小人レスラー弟は今作でも良心的存在でした。
敵も怪物に加えてゲロで狂暴化したゾンビもどきも出てきます。てか、あのゲロにはあんな副作用あったのか。ハイブリッドまで登場しちゃいますが、コイツの最後の闘いは凄かったですね。人間がゾンビみたいに身体食い千切って倒すとは。あれで何かに感染しちゃいそうだけど(笑)でも、ラスボス格として登場した割にはアッサリ倒されちゃいましたね。
鉄パイプに薬莢入れてハンマーで叩いて攻撃するシーンやエンドロールでギターの弾き語りでおさらいするシーンは「ホテルゾンビ」でもやってましたね。
暗くて見辛いシーンが多々あったのはちょっと残念。特に地下での戦いでのチカチカ照明は本当に見辛かったです。
バイカークイーンも前作では凶暴なギャングって感じでしたが、仲間の死に涙したり最後もカッコよかったですね。
ラストは失笑しちゃいました。満☆画太郎先生の「死ーん」彷彿させますね(笑)本当最後までやりたい放題の映画だなぁ。
人にはお勧めできないけど個人的には二作目三作目のハッちゃけた下品さやグロさ等嫌いじゃないシリーズでした。
やれやれだね。