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ぼくの大切なともだちのkojikojiのレビュー・感想・評価

ぼくの大切なともだち(2006年製作の映画)
3.9
No.1953
2024.01.05
ルコント−26(2006年作品)

パトリス・ルコントは、こんな面白い作品も撮っていたのかという驚き。笑わせる。

主人公フランソワ・コストを演じるダニエル・オートゥイユ は私は相性が悪くて、あまり好きな俳優でなかったが、この映画の彼は、彼でないとできないと思わせる演技を見せている。見直した。

美術商のフランソワ(ダニエル・オートゥイユ)は、自分の誕生日を祝う夕食会の席で、葬儀の参列者が7人しかいなかった話をすると、友達がいないからフランソワの葬式には誰も来ないと言われてしまう。
このシーンはかなり強烈。ある意味いじめにも似た感じがした。
そこで自分にも親友ぐらいいると言い張ったため、フランソワは十日以内に親友を連れてこれるかどうか、共同経営者のカトリーヌ(ジュリー・ガイエ)と賭けをすることになってしまう……

親友を探す彼の努力が面白い。友人とは何か、彼は一生懸命考える。
視点が相手側だけに向かっていたことにどうやって気づくのか。そこが一番の見どころ。
大切な友だちとは何か、笑わせながら観客に問いかけてくる。
カラッとしていて、すごく爽やかな面白い映画だ。
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