こぅ

六人の最後の者のこぅのレビュー・感想・評価

六人の最後の者(1941年製作の映画)
4.3
フレンチノワール映画祭③/⑤

'23 2/1ジャケ写掲載していただきました。

S=A・ステーマンの原作を巨匠、
H=G・クルーゾーが脚本化した、
ジョルジュ・ラコンブ監督による、【フレンチ・ミステリー】の秀作。


博打で大金を得た6人の男達は、5年後の再会を誓い、別れた。
しかし5年後、男達は1人また1人と殺されていき…。


サンテール、
ナモット、
ジェルニコ、
グリップ、
ティニョル、
ペルロンジュール。

5年後の再会で、生きていた者で大金を山分けする約束。
1人でも少ない方が取り分が多くなる。

1人また1人殺され、
事件には、眼帯の男が目撃されていた、、

犯人は、6人中の誰だ⁈
それ以外なのか⁈

担当は、ウェンス署長。
これが中々のキレ者。

顔と名前が一致しないまま展開して戸惑うが、状況さえ飲み込めていれば、特に無問題。

サンテールは、劇場を経営していて、ステージでジェルニコの未亡人、ロリータが射的パートで雇われた。

その射的ショーの特撮が中々秀逸であるし、
ショーのダンスでは、【四十二番街】に対抗したかのようなステージと バークレーショット が楽しめるのも見どころ。

殺人に関して、事後を見せられる、或いは話だけで展開する、いわゆる ご都合主義あるある は減点⤵︎

4人が消され、
ついに残り(犯人)は2人に絞られた、、

クライマックス前に署長からのひと芝居(引っ掛け)〜
これは 前菜 のお楽しみ的オマケ。

本題クライマックスは、洞窟での犯人判明との対決。

そして、、自ら◯◯していった⤵︎

大胆な伏線と
ミスディレクションがお上手で、
犯人当てられなかったな〜
(無理有りは承知)。


ラストも上手に締めた。

クルーゾーの脚本について
優れている(と思わせる)のは、重い話やしっかりしたミステリーに、
署長の恋人、ミラが、うっせぇコメディリリーフ担当 だったり、程よいユーモアをぶち込んで和ませてくれたからだ。


撮影(構図、陰影)や編集(演出)にキレが見られた。
こぅ

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