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ラスト・エクソシズムの広島カップのレビュー・感想・評価

ラスト・エクソシズム(2010年製作の映画)
3.0
ポスターを見て下さい、どうですかこの見事なまでのネジくれ具合。私がモシこんなハメになったら腰椎分離すべり症必至!で即手術適応。首尾よく悪魔を追い出せたとしてもその後が大変なので絶対にゴメン蒙りたい。
しかし悪魔の怖いところは何かのお仕置き的に憑依されるのではなく、良い子にしていてもある日突然乗り移られてしまうところ。

実際に人は悪魔に憑依されると首が回ったり人体がネジくれたりするのでしょうか?親戚や友達にそうなった人がいないので真相はわかりません。
大いに創作の匂いがする『エクソシスト』(1973)の頸部180°回転とは違い、本作はドキュメンタリーっぽく作られているのである程度事実に即して?います。乗り移られたら腰椎分離すべり症くらいの受傷も当然という真実味を見せて来ます。
また、そんなものはウソっぱちだと考えていた神父が実際にエクソシズムに挑戦して肝を冷やすというストーリーも、その物の存在を強く観客に迫ってきます。

つまり「悪魔の憑依は実際にあるんだよ」という真面目な主張と、「これだけ本物ッポくやったら皆んな腰を抜かすやろ」的な製作者の態度が同時に見えて来ます。
フォロワーさんに教えてもらったのですが米国のキリスト教信者の1/4を占める福音派の人達は悪魔憑き肯定の立場だそうで、本作の製作者イーライ・ロスもおそらくは福音派でしょう。
「ホントにあんだヨ!」と、東洋人でしかもナンチャッテ仏教信者の私にもグイグイ迫ってきます。

宗教の壁を超えて、普段善行を積んでいるかどうかなども関係なく、もちろん国籍年齢性別なども問わずに悪魔は貴方を狙っているのです。
「明日は大事な会議があるから今だけは勘弁して」などと少し及び腰の貴方!今夜にも可能性はあるのです!!
嗚呼、怖いですね怖いですね怖いですね...
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