ペーパー・ムーンのpauhのネタバレレビュー・内容・結末

少女らしからぬ悪知恵の働くアディと、何だかんだ言いながらもアディを見捨てないモーゼのバディが観ていて楽しく、子供らしさ皆無のアディの活躍っぷりが最高でした！
自分を引き取ってくれた男が詐欺師と知りながらも、全く気後れすること無く寧ろグイグイ行くアディが魅力的で、酒の密売で捕まった時もモーゼよりも度胸があり思わず感心してしまいました。
詐欺師のモーゼと過ごす内にしっかり商売が身につきしれっと演技力の高さを披露するアディが、悪い事をしているはずなのに痛快で、モーゼを取り戻す為に大人顔負けの作戦を遂行するシーンも面白かったです。
ただ初めはただ単に嫌な奴と思った踊り子も、車に乗らないとグズるアディを説得するシーンの台詞が素敵で、子供というより1レディとして自分の弱さも出しながら提案する様子にもっとこの二人の掛け合いを観てみたいとも思いました。
ラストは涙を誘うような展開になるかと思いきや、アディ自らモーゼに追いつき変に感傷的な演出を入れるのではなく、最後もクスッと笑えるようなエンドで返って心に残り良かったです。
アディとモーゼの活躍をもっと観ていたくなる、面白い作品でした！