シネマの流星

ペーパー・ムーンのシネマの流星のレビュー・感想・評価

ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)
5.0
虚ろな眼で煙草をくゆらせるアディ。九歳にして人生とはキレイな肺を汚すことだと知っている。女たる宿命なのか。騙すという本能はアダムとイヴから変わらない。その眼差しの先には無限の地平線がある。

“ニューシネマの眼”であるラズロ・コヴァックスはその地平を逃さない。

『レオン』のマチルダ、『タクシードライバー』のアイリスの引力と破壊力もアディには及ばない。

同年『アメリカン・グラフィティ』に比肩する大傑作。
シネマの流星

シネマの流星