暮色涼風

ペーパー・ムーンの暮色涼風のネタバレレビュー・内容・結末

ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

紙でできたニセモノの月なんて、小洒落たジョークで詐欺師コンビの話。
詐欺師のモーゼよりも詐欺の才能のある子どもアディ。きっと二人はこの映画の中でも、裏設定として本当に親子なんだろうな。けど親子かどうかは明確にされず終わる。この映画ではそんなことはどうでもよくて、親子や恋人や友達とは違った絆が生まれていくロードムービー。
アディ役のテイタムが可愛い!


車を交換するために農場?一家の一人とモーゼが決闘するシーンで、仲間が負けたのに嬉しそうに大はしゃぎで新車に駆け寄る一家が面白すぎ。本当は欲しかったんだね。

伯母さんの家に近付いて、別れが近いことを考え暗い顔になったアディにモーゼが「街は稼げるぞ」と言って、アディを笑顔にさせる。
直球に「一緒にいよう」とは決して互いに言わない。"感情を言葉にしてしまわない台詞"と"表情で伝える"この二人のやりとりのサブテキストがすごく良い。

モーゼがボコられたところは、この程度で済まないだろって思ったけど。
暮色涼風

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