Mitsuki

ギルバート・グレイプのMitsukiのレビュー・感想・評価

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)
5.0
【12ヶ月のシネマリレーにて】
✩ 第一弾 ギルバート・グレイプ ✩

若きジョニー・デップと
レオナルド・ディカプリオの演技が光りまくり……
ジュリエット・ルイスが美しい…

過去に、家族に、家に、田舎に、仕事に…
様々なものに"縛られる"ギルバートが
トレーラーで祖母と生活する
"縛られない"ベッキーと出逢う事で
ギルバート自身も周りも変わっていく
過程が凄く丁寧に描かれていたな…

父が建築し、自殺した家に住み続け
母は父が忘れられず過食症
ギルバートに頼りすぎな姉妹
知的障害を持つ弟

大型スーパーが近所にできても
店長に行くなと言われ
小さな食料品店で働き続けるギルバート

閉鎖的な田舎コミュニティ

出たくても、出れない。
「僕達はどこにも行かない」

ある意味呪縛、呪いだと思った

何もかも開放的なベッキーが
魅力的に見えるのも頷けるレベルの縛られっぷり

そんなギルバートが最後どうするのか
どう変わるのか……

ラストは温かかった!号泣!!

「僕達はどこにでも行ける」……

ベッキーが凄く良くて、私も
ベッキーみたいな人になりたいと思った。

アーニーが登ってはいけない塔に
何回も登っているのも
きっとアーニーもどこかに行きたかったのかなぁ
と思った。かわいい。

アーニーに何かあった時に全部
ギルバートに任せてるくせに
責め立てるのは何~?!ってなったけど
なんか家族ってこうだよなぁ
って思った。リアル。
Mitsuki

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