ギルバート・グレイプの怡然じらくのレビュー・感想・評価

自分の助けを四六時中必要とする弟。家から1歩も出ない母。
自分をひたすら後回しにするこの生活が一生続くのだろうという諦めと、それでも沸き上がるやり場のない苛立ち。
弟に苛立ちをぶつけてはいけないけど、じゃあ彼の感情は誰が受け止めてあげられるんだろう。

ヤングケアラーなどが増えている今、環境は違えど同じ閉塞感を持つ人は多いのではないか。

そして、ギルバートが未来を見いだせたのだから、私もきっと今の環境を変えられるに違いないと、勇気をもらった。