もとしょん

ギルバート・グレイプのもとしょんのレビュー・感想・評価

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)
4.3
ギルバートは確実に“いい人間”なんだと思うけど、いついかなる時も“いい人間”であり続けなきゃって思うことが彼を悩ませてるんだなと思った。
クレイジークルーズの宮崎あおいのセリフで「いい人は当たり前にいい人なんじゃなくて努力してるんですよ」っていう言葉があったのを思い出す。
ギルバートの優しくて、自分の弱さを隠してる人物像がとても魅力的だった。

それから、自殺した父の話をするギルバートに対して「そういう人知ってるわ」という理解ある言葉。ギルバートの母親に対しての「私も昔はこんなでは」という返し。
すぐにそんな言葉を返せるベッキーが素敵すぎて、こういう人間になりて〜。

お母さんはもっと毒親なイメージがあったけど、改めて見返すと自分の弱さと葛藤する人間味あふれるキャラクターで結構好き。

クライマックスの展開含めてみんな優しい。そんな素敵映画でした。