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ギルバート・グレイプのconaのネタバレレビュー・内容・結末

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

重いテーマを扱っているけれども、のどかで爽やかな映画でした。

これまで自分の夢や希望を持つこともなく、家族を支え続けてきたギルバート。母の死をきっかけに父が建てた家をまるごと燃やすことになり、自分を縛りつけていたものからある意味解放される。どこへでも行けるようになったギルバートは、その後もエンドーラで暮らし続けるーー。
最後の終わり方がすがすがしい印象なのは、彼が自分の意思で進む道を決めたからだろう。ベッキーと再会して、少しずつわがままな夢や希望を見つけていけたらいいなと思う。

多くを語らないギルバートの繊細な心情がひしひしと伝わるジョニー・デップの演技と、19歳にしてアーニーを自分のものにしてしまうディカプリオ。贅沢な117分だった。
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