の

ギルバート・グレイプのののネタバレレビュー・内容・結末

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

寂れゆく田舎町で鬱屈した日々を送る24才のギルバート・グレイプ。彼は知的障害を持った弟と、夫の自殺のショックで過食症になった母親の面倒を見なければならなかった。ある日、キャンピングカーで旅暮らしをする女性と出会ったことで彼に変化が訪れる……ドラマ作品。

最後に自分で階段を登っていく母親の姿が印象深い。
自身で死へと歩んでいったというのがよくわかるし、息子のためならいくらでも歩けるというのが胸にくる。
最後までギルバートは実質な父親的な役割を担っていただけで普通の長男に変わりなかったというのが切なかったというか、それが良かったというか。
だからこそ弟と共に旅へ出るラストを迎えられたのだろう。
彼が父親めいていたら弟と別れていた気がする。

ただクライマックスに差し掛かる所で、「床が落ちるシーンは無いのか……」と残念に思ってしまったのは私の勝手な期待だったか。
の