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蛇の道のyzのレビュー・感想・評価

蛇の道(1998年製作の映画)
4.8
5.18 早稲田松竹

1ヶ月前に観たばっかりだけど2本立てだったので。
改めて観ると宮下のびびり方、新島任せ感が気になるけど、オチから考えると妥当ではあるので、フリとして上手いのかもしれない。


ストーリー自体の面白さ、二人の異物感を強調する芝居と演出、廃墟空間の使い方どれも黒沢節が冴えまくっていて最後まで緊張感、不穏さがかなりの高次元で維持されている。かつ最後にどんでん返しの様に構造がひっくり返る瞬間が訪れる。とんでもなく面白い。一人目を捕らえた後、その男をわざわざ鉄扉(ではないかもしれない)越しのロングショットで捉え新島が普通の扉を出て日常に戻っていくショットに繋ぐ冒頭や、新島の塾という廃工場ではない空間に宮下が入ってくるシリアスさという扉を使った見せ方が上手い。

数学の公式が象徴しているものが何かしらあるだろうが全く分からなかった。
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