チッコーネ

蛇の道のチッコーネのレビュー・感想・評価

蛇の道(1998年製作の映画)
3.2
幼女のスナッフフィルムという、おどろおどろしい題材を元に展開するサスペンス。
高橋洋が脚本を担当しているが、ストレートに撮っているようでもないので、何だか無駄遣いに映るキャラクターがちらほら。
数式デティールで煙に巻かれる場面も多い。
『CURE』直後なものの、監督としてはまだメジャーに成り切っていない過度期、OV前提作品のためスケールは小さめだった。
しかし想像で補う「闇の手応え」も、いくばくか残されている。
標的を監禁する倉庫のようなスペースに響く恫喝を、遠方から四角いドア越しに捉える撮影は非凡かつ客観的。
声質はファニーだが撮影当時の哀川翔は長身のガッチリ体型で、顔も可愛い。