天才数学少女の存在のおかげで、世界の風通しが一気に良くなって実在感が増している。
人じゅなくて場所を移している。壁の汚れ、床の水たまり、服の汚れ、窓の光、工場の謎の鉄の装置の名残。
しかしいつもいたあの倉庫の建物構造がはっきりとわかるのは、ラストシーンで初めてわかる。
初めて昼間の明るい中での倉庫が映る。そうかこのように広がっていたのかとラストで初めてわかる。なにか映像の連鎖が着地した感覚を覚える、
結局だれが元凶なのか分からないまま、気休めとしての復讐を連鎖させるだけで、何も解決していない。場所の光景を明確に写すことでオチをつけているという高度さを感じた。