このレビューはネタバレを含みます
黒沢清監督がフランスを舞台にセルフリメイクするということもあってか、ずっと観たかった本作がサブスクに追加されていたので早々に鑑賞。
娘を殺された宮下と、彼を手伝う新島の復讐の物語。
というあらすじだけを頭に入れて見始めたら、さっそく明らかに怪しい香川照之が出てきたのでこれは凄そうだと思った。
最初は素性がわからなすぎる新島の描写が凄くて、監禁場所からチャリで移動して、商店街の雑居ビルに入ったと思ったら、年齢バラバラの生徒たちの前で謎の方程式の講義をするっていうので掴みは完璧だった。
哀川翔の得体の知れない空気感もあるし、新島が謎すぎて早速ワクワクしたな。
いくつも凄いカットがあったのだけど、特に監禁場所の廃墟で新島が銃に弾丸を込めるシーンがカッコ良すぎる。
最後の娘が殺されるビデオを見せられた時の香川照之の顔芸が凄すぎて、やっぱりこの人は若い時からヤバい俳優だったんだなと思った。
2人の出会いのシーンが、違う内容で繰り返されるのはどう解釈したらいいのかなぁ。