蛇の道の矢野竜子のレビュー・感想・評価

早稲田松竹にて。
復讐という因果関係に
身を投じるということは
終わることのない一種の呪いを
引き受けることを意味する。
人を変えて何度も何度も繰り返される
その様は正直面白いし、
謎の数式と図面による飛躍が最高。
多分、あの数式は因果関係の定理だと思う。
ビデオやテレビという装置を用いた
加害から呪いの拡散へ。
やっぱり高橋洋は恐ろしい。
やるかやられるかしかない
殺伐としたこの世界をあとにすると
高田馬場の風景が5センチ変わって見える。
撮影田村正毅。