第24作。
「寅さん×外国人」という異色の作品ということで賛否両論あるが、私は(ポリコレ的な外国人描写の問題を時代のためということで看過すれば)めちゃくちゃ好きな作品。
確かに、話はごちゃごちゃしています。
あと、この時期の作品でよくあるんだけど、寅さんの高齢化に伴い、マドンナが親子連れで出てきた場合、どちらがマドンナか分かりづらいところはある。(作り手もバランスを模索している時期だったんでしょう)
一方、この作品の良さは以下。
まず、さくらがめちゃくちゃ綺麗に見える!マイケルから惚れられる展開のため、これまで「女性性」を全く出して来なかったさくらをこちらも女性として意識することとなり、急激に艶っぽく見える始末。(俺が倒錯しているだけか)
また、上述の「外国人描写」の話で、確かに今の視点で裁くと問題はあるんだけど、ステレオタイプな描き方であるからこそ対比的に「日本人としての情緒」が構図上際立っている、というところは否めない。
あと、やっぱり寅さんとマイケルの絡みは良いね。見ていてあったかい気持ちになる。最後、寅さんがマイケルを、「自分の妹に告白した男」として怒りを向ける対象とするのではなく、「自分と同様、女性にフられた男」として接する感じにはぐっときました。
それと、マドンナの香川京子がものすご美人。
以上。ってことで、すごい好きな一作です。
あ、最後のマイケルの手紙には笑うたー。こんなおシャレなことするのね。