くめこ

ドライビング Miss デイジーのくめこのレビュー・感想・評価

ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)
4.0
友人が好きな映画で気になってたのですが、サブスク、レンタル屋になく観られずにいました。午前十時でスクリーンで見られるとは思ってませんでした。ありがたい✨

きっと趣旨は違うと思いますが、個人的にお風呂に浸かってるような癒され映画でした。
グリーンブックみたいなものかと思いましたが全く違い、ユダヤ人のおばあちゃんと黒人のおじいさん使用人(運転手)との長い期間の友情物語でした。

ジェシカタンディの頑固なおばあちゃんがかわいい。毒舌な嫌なおばあちゃんなのに服装がかわいいし、家も壁から何からかわいい。赤毛のアンの家かと思いました。おばあちゃんは普段でも帽子に手袋にイヤリングに赤い口紅。昔の方はオシャレだったんだなと思いました。それが息子の代ではお嫁さんの服や家(お城か!笑)の様相も変わっていき…アメリカの歴史?を見たような気がしました。

おじいさん運転手との最初の諍いから友情を育むまでがもう素敵。おばあちゃんのツンデレ具合が堪らなかったです。素直じゃないところがまたかわいい😍

おばあちゃんは使用人には毒舌なのに近所の人には変に思われないように気を使う怖がり。おじいさん運転手は、その恐怖を優しく包み込んでくれて、そこがおばあちゃんも良かったのかなと思いました。

息子は社長で忙しそうなのに親思いの良い人。おばあちゃんのわがまま電話があってもすぐ家に来てくれます。
このおばあちゃん、運転手、息子の3人の味わい深い出来事の数々が丁寧に描かれていて良かったです。

個人的には音楽も時代を感じさせて好きでした。ハンスジマーなんですね。こんなほっこり音楽も制作されるんですね。特別ハラハラドキドキなドラマはありませんが、じんわり心が温まる良い映画でした。
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