Nana

ドライビング Miss デイジーのNanaのレビュー・感想・評価

ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)
4.0
ユダヤ人のツンデレおばあちゃんと陽気なアフリカ系じいちゃんの友情。ハンス・ジマーの音楽で温かい気持ちになりました。
30年前の映画だからモーガン・フリーマンが若く見えるけど、既に老人役。アメリカの笠智衆w

最近は日本でも問題になっている老人の運転問題で、息子から赤いハドソンと明るい黒人ショーファー、ホークを与えられたミスデイジー。
気難しい性格で、なかなか人を信用しない彼女が、少しずつホークに心を開く過程が、1950年代から70年代のアメリカ社会、デイジーの息子の会社、車などの変化にリンクしていて面白かった。

雇用主とドライバーという関係だけど、何を言われても飄々としていて、それでも木に吊るされた黒人の話をしたり、最初から誘わないミスデイジーに正直な気持ちを伝えるホークが素晴らしい。
ミスデイジーは厳しい人だけど、相手が黒人だからとか、使用人だからとか偏見を持たないのが、映画だけどこんな人がいたらいいなって感じました。

グリーンブックは苦手だったけど、この2人の関係はとても好きです。
私が歳をとったせいか、前に見た時より最後が心に染みました。
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