もこもも

ドライビング Miss デイジーのもこもものレビュー・感想・評価

ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)
4.1
一人の老婦とその老婦の運転手となる老人の関係性の変化を描いた作品

人種格差、差別が背景にありながらも、
人種を超えたミスデイジーとホークの
友情に胸がじんわりと温まる素敵な作品
モーガン・フリーマンはほんまに
良い味出す役者やなぁってしみじみ思う
ミスデイジーもホークも大好きになった

2人がモビールに向かう道中で
デイジーが少女の頃に初めてモビールに
行った時の話を語るキラキラとした表情が
めちゃくちゃ素敵で印象に残ってる
あとはやっぱりラストのパイを
食べさせるシーンの2人の表情や
作り出す空気感がほんまに温かくて大好き
エンドロールで流れるハンス・ジマーの
『End Titles』も胸に沁みる素敵な曲

「お前は一番の友達よ」

最初は偏屈で扱いずらい感じが
目立ってたけどだんだんと
彼女の温かさと可愛さが見えて
ミスデイジーが大好きになっていった
素直じゃない部分も可愛く思えるし、
怯えてるときにホークが現れると
安堵する姿には愛おしさを感じる
認知症になった時は辛かった...

明るくポジティブで気さくで
懐が広く良い人のホークも大好き
ミスデイジーに対してへこたれず
熱心に、誠実に向き合うことで、
徐々にミスデイジーと素敵な深い関係を
築き上げていく過程に心温まる

作中に出てきた黒人はほとんど
白人に雇われた使用人として登場してて、
識字率の低さや黒人のトイレの使用可否や
警察の態度など何気ない言動から
人種差別批判を節々に感じさせれた
差別はしないって言ってたミスデイジーにも
無意識の差別があって考えさせられる...
そんな世の中やからこそホークの
終盤の言葉が深く胸に刺さった

「なんとかやっていくのが人生ですな」
もこもも

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