津軽系こけし

ウルトラマンゼアスの津軽系こけしのレビュー・感想・評価

ウルトラマンゼアス(1996年製作の映画)
3.0
壮大な歯ブラシのCM


とんねるずのみなさんのおかげでした
バラエティの顔馴染みらが顔を並べたウルトラ映画、友人宅にて成り行きで視聴。そもそもこのゼアスは、出光興産のCMキャラクターとして企画され、映像作品における登場は映画のみに留まるという一風変わったウルトラマンである。作風からも当時の正当ウルトラマンたる「ウルトラマンネオス」との区別化が計られ、新たなウルトラマン像の模索的な意味合いが濃い。

しかしながら、その実態は途方もなく雑多である。出光興産のキャラということで、設定の節々に企業的なニュアンスがダダ漏れ。しかも物語的必然も特にないので本当に単なる宣伝目的としか受け取れない。たしかに、コメディ路線への挑戦は受け取れるが、面白さの路線が勢い任せのいい加減である。当時の子供たちには大いに受け入れられたらしいが、、

しかしながら、普遍的な挑戦と成長のカタルシスはウルトラマンイズムに一応則ってはいるので、そこは素敵だと思う。友人は絶賛していたが、正直いまいちな作品である。
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