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フランケンシュタインのbluebeanのレビュー・感想・評価

フランケンシュタイン(1931年製作の映画)
4.0
ゴシックホラーの様式を確立した作品ということですが、なるほど、今見ても安っぽさを感じさせない完成度でした。規模も作り込みもすごい研究室のセットもさることながら、怪人のメイクと俳優の演技が素晴らしいです。恐ろしさと悲哀が共存するキャラクターが見事に表現されています。

マッドサイエンティストのフランケンシュタインの描き方もリアルでした。神を模倣するように生命を産み出す彼を見ていると、まるでその後のアメリカの科学者たちによる原爆開発を予言しているかのようです。

恐ろしい存在である怪物が、少女を水に投げるシーンあたりから無垢で純粋な存在に見えてきて、ラストにはかわいそうにすら見えてきました。風車が燃えるところは名シーンですね。

それと何となくですが、怪物の造形からエヴァっぽさを感じました。影響受けてたりするんでしょうか。

ところどころで出てくるワインは何かの象徴?分からず仕舞いです。
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