desperadoi

レイジング・ブルのdesperadoiのレビュー・感想・評価

レイジング・ブル(1980年製作の映画)
4.5
大学生の頃に初めて観た時は自業自得な愚か者の物語と切り捨てていたが、愚か者は一体どちらか。理由や状況は違えど、ジェイクのように親しい人との関係を自分のせいでぶち壊してしまうことなど無かったと僕は断言できない。
唯一カラーで描かれるホームビデオのシーンには胸を締め付けられる。なぜならあれは、もう取り戻すことのできない幸せな過去の象徴だろうから。最後に引用される聖書の語句の意味もようやく分かった気がする。盲目だったのはジェイクだけではなく僕もだ。スコセッシ&デ・ニーロ、とんでもない作品を撮ってくれるな…
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