ゴダールマラソン。87年作。
相変わらず全然意味わからなくて、映像と音と詩を混ぜ合わせながら楽しむような作品。ゴダール本人が出演していて、映画のフィルムを届ける話ではある。このゴダール扮する白痴伯爵の話と、「ワンプラスワン」のようなバンドセッションのパート、妄想と夢と死に翻弄されている男の話、大きく3つのパートが交互に展開していく。
ゴダールと音響のミュジーの仕事はここで更に極まっている感じで、いわゆるミキシングされた音たちの重なり合い、バンドセッションの混ざり合う音、ドルビーサウンドの音圧(ゴダール映画としてはかつてない音圧)に高揚させられる。
嫌いじゃないゴダール。