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うまくいってる?のひでPのレビュー・感想・評価

うまくいってる?(1975年製作の映画)
2.0
2022年7月30日DVDブルーレイ。ゴダール/ソニマージュ初期作品集3作品。
「ヒア&ゼア こことよそ」
「パート2」
「うまくいっている?」
発売マーメイドフィルム、販売紀伊國屋書店。

それほど面白いとは思わない。
ゴダールさんは、よく政治体制の話が映画に挿入されているを。共産、専制、社会主義、資本主義。
フランスの近年の政治体制「社会民主主義」に落ち着いたことに起因するものだと思う。
その前は共産主義が横行し絶対専制の共産社会になっていてもおかしくなかったフランス国民が、「ちょっと待てよ」、やっぱり『議会』を通そうよ、力ずく出ない政権がいいよねということで『社会党が急進』し共産主義寄りの党や集団が衰退していく。よって、フランスは民主主義でもなく共産主義でもなく、それでいて「議会」を通す「社会主義」、この体制の左寄りの話しを好んでテーマにしている。この映画も顕著。
監督は自分が右寄りか左寄りか表明をしていないが、少なくともあの時「共産主義国家」のフランスにならなくて良かったと感じてるのではないだろうか。

「うまくいっている?」
『ヒア&ゼア』の省察の発展形?作品。
共産党の反動性について問題提起を目指した作品とある。
画面外の音声と映像の意味を「眼と耳を使って分析すること」を観る者に要求する、というもの。
映像は青年と恋人の関係が進展していく様子と、画面外で手紙を読む父の声が何度も挿入される。

ストーリー
青年が恋人を車に乗せてフランスの地方を走る。
印刷工場で働く彼は、2日前パリに住む父から手紙を受け取った。手紙には父と女性の対話が記されていた。
彼の父ミシェル(ミシェル・マロ)は、共産党系新聞社の編集者で、国内最大の共産党系労働組合の職場代表。
共産主義者がどう情報を作り出すかを示すため、自分の新聞社と印刷所に関するビデオ映画を作ろうとしていた。
仲間は、国有銀行クレディ・リヨネ情報処理部に勤務し、フランス民主労働同盟の元職場代表だった極左主義者のオデット。
彼らは製作中映像を印刷所の地下室のモニターで見ながら、映像・音声の構成をめぐって激しく論争する。
まぁ、どうでもいい内容よ。
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