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嫌われ松子の一生の六のレビュー・感想・評価

嫌われ松子の一生(2006年製作の映画)
4.1
これシリアスに描いたら暗ーいDVだらけのどうしようもない女の一生なのに
そこにミュージカル、笑い、そしてあの独特な映像を加えると・・・
あら不思議!どうしようもない松子がものすごく真っ直ぐで愛おしく映る。

演者も素晴らしいけど、ヤッパ監督のハジケまくってる技術がスゴイ!!
ミュージカル、笑い、愛、切なさ、ほかにも色んなものがギッシリ詰めこまれていて
さらにそのバランスが絶妙なのである!だから観てると次々色んな感情になって最後は全ての感情が混ざり
「切なほっこりほえ~~」ってなる(???)
ほんとこの監督さんは非凡な才能を持ってて未体験ゾーンに連れて行ってくれます
「下妻物語」のときもそうだったように終わりが近づいてくると「終わるなーもっと観せてくれー!」と
思える映画でした、いやマジで5時間でも観てられます。

松子の人生はちょっとしたことがきっかけで坂道をころげ落ちます
暴力あり、裏切りあり、孤独あり、死がある。
「嫌われ松子の一生」はすごいブラックです
でもそこには笑いあり、友情あり、愛があった。
だから、どん底まで落ちた松子が坂道を登るきっかけを未来を奪ったあの闇が・・
あまりにも痛く切なすぎて言葉も出なかった。

とことんブラック!でもくすりとさせられる
不思議な作品でしたねーびっくりした
ほんっっとに!素晴らしい!!
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