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草迷宮のgenarowlandsのレビュー・感想・評価

草迷宮(1979年製作の映画)
3.6
待ちに待った寺山修司の「草迷宮」はトランス映画でした。
寺山修司は観るというより体験することなんだと思う。

某CMで炎上した赤い帯の本家本元のシーンを観ました。裸足でした。いえ、裸でした。

個人的には「田園に死す」の方が断然好み。情緒があるから。こちらはトランスと書いたように、悪夢の中で夢魔たちが悪騒ぎしていた。
なんとなくだけれど、海外向けには受けそう。摩可不思議な国、ジャポン。(プロデューサーがフランス人)

好きなシーンは耳なし芳一状態の三上博史。デビュー作でまだ17歳だったのに、トラウマにならなかったかなぁと心配しました。でも寺山さんを敬愛されていて今でも寺山修司記念館(行ってみたい!)でライブを続けているそうです。

伊丹十三が三役、ホントこういう映画に合う。怪しさを増して、迷宮の辻辻にいて、無責任な助言で迷いを倍増していました。

原作は泉鏡花ですが、寺山修司の世界のモチーフで彩られていました。
ここにも女関取が!糸車、海軍兵、小坊主、手鞠、海と、もちろん母。
寺山修司のモチーフでタロットカード作れそうです。
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