一人旅

抱きしめたいの一人旅のレビュー・感想・評価

抱きしめたい(1978年製作の映画)
5.0
ロバート・ゼメキス監督作。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの脚本を手掛けた天才脚本家:ボブ・ゲイルと本作が映画初監督となるロバート・ゼメキスが共同で書き下ろしたオリジナル脚本を基に、巨匠スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務め映画化した70年代青春コメディの隠れた傑作で、熱狂的なビートルズファンの若者たちが織りなす騒動を描きます。

イギリスのロックバンド:ビートルズが初めてアメリカにやって来た1964年を舞台に、ニュージャージーの田舎町に暮らす若者たちがビートルズに一目会うためNYを訪れて繰り広げる一連の大騒動を描いた青春群像コメディとなっています。

ビートルズが滞在する高級ホテルにあの手この手で潜入したり、CBSの人気番組「エド・サリヴァン・ショー」に出演するビートルズを見るため観覧チケットの入手に奔走したり…とビートルズLOVEなアメリカ娘たちが大都会NYで繰り広げるドタバタ騒動を、日本のみならず世界中で巻き起こったビートルズ旋風に沸く1960年代アメリカの若者カルチャー&音楽ブームを背景にテンポよく描き出した傑作青春コメディで、劇中を彩るビートルズの楽曲たちと彼らが当時出演した番組の実際のフィルム映像の挿入によって現実とフィクションが融合する愉しさで魅了してくれます。

卓抜した才能を持つ監督・製作者・脚本家が三位一体となって創り上げた、“面白くならないわけがない”青春音楽グラフィティーの痛快作で、主演のナンシー・アレンをはじめとした若手俳優が個性溢れる熱狂的ビートルズファンの若者たちをコミカルに好演しています。
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