ケチャこKechaco

ストレンヂア 無皇刃譚のケチャこKechacoのネタバレレビュー・内容・結末

ストレンヂア 無皇刃譚(2007年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

(この前シネマワンで極音版を見たのでレビュー)
アクションの作画が!!めちゃ!!すごい!!!
最終決戦がアニメ史に残る最高のやつなのはもちろんなんだけど、それ以前に繰り広げられたアクション描写も全部すごい。
冒頭のvs山賊が掴みとして強すぎるのはもちろんどのバトルもアクションとしての派手さ、バトルとして筋道の通った説得力、剣士たちの鬼気迫る芝居などどれも最強で!!すごい!!
渋くてアツい剣戟のぶつかり合いを見るための映画としてマジで完成されている。

凄惨な戦いと大人たちの黒い思惑が飛び交う中で、名無しと仔太郎、飛丸が出会いから絆を深めていく様が丁寧に描かれていて。
あの二人と一匹が育んだ絆が血生臭い世界の中に確かにある暖かいもので、ほれがクライマックスで名無しが仔太郎を救出するのに収束し、最後仔太郎が名無しを救い、支えるのが……よくて……
最初馬に乗ることすらおっかなびっくりだった仔太郎が、最後瀕死の名無しを乗せて自ら馬を走らせるシーンはじんわり来る。

不死の妙薬を狙う勢力ふたつが、名無しに深く関わることなく内部分裂で壊滅したのは気になったけど、そんな彼らを冷めた目で見ていた羅狼が『探し求めていた強い者』である名無しを見つけ、最後の戦いに繋がるのがよかったなぁ。
中盤初めて会ったときに戯れにクナイを投げて名無しと切り結ぶのもいいのよ!
強い相手と運命的に出逢うのに理由は特にいらないのよ。そこをいい感じに描いたのもまた……
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