これ2007年の映画なのね、、
むかーし昔ジャリの頃アニマックスで繰り返しCM流れてたのに一度も見たことがなかった作品を履修してみたんだけどおもろかった
アニマックスのビジネススキームって今でいうところのサブスク独占配信と同じなのかな？
誰かのせいでなく誰かにおっかぶされるでもなく、「痛み」を自分の選択として得ることを肯定する映画だった
ストーリーの芯を徐々に明かしてく塩梅とか、それに振り回されていく登場人物たちのちょうどいい描写バランスとか、映画としてめちゃくちゃ満足感ある構成してた
まあ人によっては「名無しの描写が薄い」と感じるぐらいはあるかもな〜とか思わんでもないけど、俺はあれで十分だったよ
深い理由もなくただ与えられた役割のままに生きてきた結果の失敗を受け入れられず放浪してた、ってことだけが伝わればいいキャラクターだろうしね
彼の人生にとって意味があったのは紐を引きちぎる決心ができたあの旅路だけなんだからさ
あとともかく全体的に殺伐としててよかった
ネームドもネームレスも関係なくポコジャカ死んでくし袈裟を斬られた坊主は改心するのかと思ったら自殺するし
坊主の件はそれぞれの役割がはっきりしてる社会に生きる人間としてそれっぽい選択ではあると思うけども
異人さんが名無しに薬を渡そうとするシーン、あれ受け取ってたら即座に斬り殺してたんだろうね
わざわざ踏み潰してみせるあたり多分空っぽだったろうし
最後のシーンで名無しの死を暗示させるのはちょっと、、最近の俺にはしんどすぎたな、、
どっちかわからないリドルストーリーにしといてよ、、
あそこまで死を匂わされちゃうと悲しくなっちゃうよ、、、、
圧巻の作画、ちょい微妙な声優（ゆーても我慢はできる範囲）、わかりやすく感情を揺さぶられるストーリー
めっちゃ面白かった
ジャリの頃にこの映画見てたらどうなってただろうな、情緒ぶっ壊されてただろうな
