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ストレンヂア 無皇刃譚のShintaroのレビュー・感想・評価

ストレンヂア 無皇刃譚(2007年製作の映画)
2.0
スゲー……剣戟。

アクションについては全面的に支持したいですが、お話がぶっ飛んでる始末ですからせっかくのアクションなのに それを見ながらオーガズムに達せられるほどの魅力がありません。個人的にバトルは、”生と生”のぶつかり合いであり”性と性”のぶつかり合いでもあると思うので、そこに行き着くまでのキャラクターの掘り下げにはどうしてもストーリーが重要だと思うんです。それぞれの過去と現在から成る思想との衝突を描く必要があるからです。演出だけでは限界があります。
作画や声優さんたちの演技(ガキは例外)はせっかく素晴らしいのにストーリーが陳腐で泣けてくる。
てかまず何⁉︎ 子供を五体不満足にする儀式とかそれによる永遠の命とか! 唐突過ぎて……。あのガキの出世もよく説明されてないのに超重要キャラみたいな位置づけ。

特に声を大にして言いたいのはキャラの扱い。
物語終盤で結構バタバタブチ殺されていくのだけど、ドラマティックに死ぬやつなんて羅狼(山ちゃん)くらいで、残りのメインキャラは無言でピョンピョン死んでいく。なんか過去とかドラマがあり気なやつもなんか軽く殺されます。
…いやいや扱い雑いわ! ストーリーが微妙なせいで無惨に死んだ というショックも大して無い。

これらが尾を引いて最後には何も残らない作品でした。
…うーん、勿体無い!
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