GaPTooth

情炎の女サロメのGaPToothのネタバレレビュー・内容・結末

情炎の女サロメ(1953年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

原題:SALOME

いやいやいやいや(笑)
聖書の史実には沿ってないし(笑)
時系列はバラバラだし、バプテストのヨハネのキャラや役割も完全に無視してるし(笑)
まあ聖書に基づいていない、ただのお話としては良くできてたんじゃないでしょうかね。

どーも。クリスチャンです(^.^)(-.-)(__)ペコリ

時代背景とイスラエルの立ち位置は正解。
当時のイスラエルはローマの圧政下にあり、ヘロデ・アンテパスはあくまでも地方の支配者(ユダヤ人に対する)でしかなく、ローマの総督であるピラトの方が格段に上位。

ヨハネが、ヘロデ・アンテパスとへロデアを姦淫の罪を犯したと糾弾していたのも正解。
もともとへロデアはヘロデ・アンテパスの異母兄弟であるヘロデ・フィリポの妻だったし、サロメはへロデアとヘロデ・フィリポの間にできた子供。ヘロデ・アンテパスは異母兄弟の妻を寝取った訳。

ヘロデ・アンテパスの誕生日にサロメが踊ったのも正解。
サロメの躍りを喜んだヘロデ・アンテパスが「欲しいものをあげよう。国の半分までも」と言ったのも正解。
が、本作ではバプテストのヨハネを逃がすために踊ったことになっていたけど、それは聖書の記述とは違う。

サロメに関する聖書の記述は、
①マタイによる福音書14:1ー11
②マルコによる福音書6:14ー29
③ルカによる福音書9:7ー9
①②③にしか出てきていない。
だからサロメを主人公にして映画を撮ろうとしたらかなり話を膨らまさなければならなかったのかと思えば、こんなグダグダになるのも仕方ないのかなと脱力した。

イエスが奇跡(水をぶどう酒に/盲目の人を癒す/ラザロの復活等々)を行ったり、山上の垂訓を語った時にはヨハネはすでに死んどったしね。
あ、でもイエスがヨハネの一族っていうのは正解なんだよね。2人は従兄弟同士だからね。

当時、ヘロデ・アンテパスが置かれていた状況下ゆえに不安や悩みを抱えていたことは容易に想像できる。そんなヘロデ・アンテパスを演じたチャールズ・ロートンの名演に賛辞を(*’ω’ノノ゙☆パチパチ
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