取り扱い注意。
静寂の中、端正なつくりでオーストリア・ウィーンで活躍した作曲家、指揮者・グスタフ・マーラーが綴られると思いきや。
ケン・ラッセルの看板に偽りなし。
アメリカから帰国したマーラーが妻とウィーンに戻る列車の中、その人生を回想する…
ですが、マーラーの交響曲にのせて冒頭からわかりやすいアッパーな、しかも失笑ギリギリの熱いぶっとび表現が炸裂する。ダルダルのパイオツ有り。
あえてその描写のディテールは書かないが、観てみてください。
ヘンですから。
しかしながら伝記としてもわかりやすい。
クラシックが好きな人というよりも、まったく知らない人が観ても楽しめる。
「ベニスに死す」を観ていたならニヤニヤシーンがあります。