湯っ子

アメリカン・スプレンダーの湯っ子のレビュー・感想・評価

アメリカン・スプレンダー(2003年製作の映画)
4.0
社会への怒りや不満、自分自身への絶望、表現の欲求、細かなこだわり等々、たいへんに生きづらい要素盛りだくさんなのに、常に自分の人生の当事者であろうとし続けるハービー・ピーカー。スーパーマン、バットマン&ロビンと並び、彼もまたアメリカン・ヒーローだ。冒頭シーン、ハロウィンでハービーの仮装(?)をしたボーイはナイスセンスだと思う。
始まってすぐにこれ好きなやつ!と思ったけど最後まで好きだった。社会不適合者っぽく見える人たちが、肩を寄せ合いもがきながら生きている姿には無条件に心を掴まれてしまう、沁みた。

<追記>
もっかい観たら、年代からして冒頭のハロウィンのシーンに出ていたボーイはハービーの少年期だった。仮装もせずに近所を回った変わり者ってことか。その彼がのちに本当に(アンダーグラウンドな)ヒーローになるってことでまた胸熱である。
湯っ子

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