すずす

抜き射ち二挺拳銃のすずすのネタバレレビュー・内容・結末

抜き射ち二挺拳銃(1952年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

ビリングが上の筈のオーディ・マーフィー演じるシルバーキッドより、色ボケ保安官(スティーブン・マクナリー)が出番が多く活躍する、三流脚本の西部劇。若かったとは云え、ガッカリだぞ、ドンシーゲル!

個人事業の小さな金鉱採掘場を次々と襲った強盗団に父を殺されたシルバーキッド。彼は敵を一人倒すのが精一杯だった。

いつもニヤけた女好き保安官ライトニングは早撃ちで有名だが、町に来た強盗団を追って腕を撃たれてしまい、銃が撃てなくなる。
保安官は、ポーカーしに町来ていた早撃ちシルバーキッドを助手にして、撃てない事実を隠し強盗団を追う。しかし、色ボケ保安官は町に来ていた強盗団のボスの女にコロリと騙され、町は混乱していく。

主役でもない色ボケ保安官ライトニングにナレーションで解説させながら、話を進める方法もいただけない。

最後の決闘も、シルバーキッドと結ばれる女子がポカをして、メチャクチャになる。
ラスボス対決の決着は、投げた石に気を取られた悪漢の負け。ってアホか!

出来の悪い登場人物がポカをして物語が動いていくのは駄目な映画の典型で、
面白い映画とは、頭の良い登場人物が観客の予想を超えた発想で筋運びをする映画なのだと、改めて思い返させてくれます。

字幕翻訳 宮崎幸子
原題のシルバークリークで決闘となるが、日本語字幕だとそこは省かれていた。
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