けーはち

抜き射ち二挺拳銃のけーはちのレビュー・感想・評価

抜き射ち二挺拳銃(1952年製作の映画)
3.7
金鉱強盗団に父を殺され仇敵を追う二丁拳銃の風来坊「シルバー・キッド」と、同僚の殺害犯を挙げたい早撃ち保安官「ライトニング」の二人のガンマンが手を組む。ダブル主人公の西部劇だがライトニング役のスティーヴン・マクナリーの方が比重が大きいかな。監督は名匠ドン・シーゲル。

街に強盗団の残党が潜伏、その正体は杳として知れない。生き証人を得るも意識が戻る前に息絶える。証拠隠滅したのは美しいナース。悪女に鼻の下を伸ばし掌の上で転がされるライトニング。得意の早撃ちを封じられた上で決闘に呼び出される彼はどうなってしまうのか……美女と裏切りと陰謀と金塊と死の匂いに彩られたミステリー&サスペンス。一人では打ち克てずとも仲間がいる。男同士の命賭けのパートナーシップで苦難を乗り越える、そんな男臭くも爽やかでテンポ良い77分の娯楽小品。