スポック

武士道残酷物語のスポックのレビュー・感想・評価

武士道残酷物語(1963年製作の映画)
4.5
まるでジャニーズ事件を彷彿とさせる主従関係を押し付けてのパワハラが、人権どころか命まで翻弄される封建的な専制主義の歪みだらけの人間社会の話。

今現在でも中国やロシアのみならず、160カ国以上の世界のほとんどの国家が強大な独裁権力を持ってして人々に服従を強いる。

300万年ほどの長い歴史がある人間社会が、民衆のもの凄い努力の末で取り入れることができてほんの100年くらいしか経っていない民主主義と自由主義経済の行き詰まりを尻目に、多くの野生動物や原始の人間社会が本能的に行う専制政治で国力を高める国が多い昨今では、強力なリーダーの基で集団を管理することのほうが都合が良い結果が出ている。
しかしまともな選挙のない専制政治のリーダー達は往々にして腐敗し堕落する。
そして堕落した権力者はその権力をもって度々民衆を理不尽に苦しめる。
国力が弱かろうと強いリーダーシップが欠如していようと、呆れるほど民衆が役にも立たない発言して、くだらない行為をしても罰せられない自由で能天気な日本が好きだ。