あかっか

パリは燃えているかのあかっかのレビュー・感想・評価

パリは燃えているか(1966年製作の映画)
3.5
2023_015

『パリは燃えているか?』

この言葉の意味を知る
誰の言葉かを知る
そして自由の火が灯る


第二次世界大戦中、ドイツ軍の占領下にあったパリを舞台にレジスタンスと連合軍によるパリ解放に至るまでを描いた大作戦争映画。

オールスターキャスト、コッポラ脚本、パリ各所でのロケ、時折挟まれる実際の映像で173分緊張感たっぷり。単純な戦争ヒーローものではなく、ドイツ軍の内側を描くことにより、よりスリリングでドラマチックになっていたと思う。

レジスタンスやアメリカ軍より、むしろドイツ軍のコルティッツ将軍に興味を惹かれた。特に親衛隊(SS)と対峙するシーンはナチスの恐ろしさを上手く表現していてヒヤヒヤもの。彼の決断でパリは燃えずに済んだ。

タイトルの『パリは燃えているか』が誰の言葉だったか。それを知らされるシーンから、パリに自由の鐘が鳴るシーンは素晴らしかったし、ラストのパリの街並みだけカラーになるのもとても良い演出だった。

そもそも何故モノクロになったか?の理由が、撮影時公共の場にハーケンクロイツの旗を掲げられないので赤から緑に配色を変えたことを誤魔化す為とあった。都市伝説みたいな話だ。

こういった作品から学ぶことはまだまだたくさんあると思います。戦争反対なあなたにオススメします。
あかっか

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