SpiralCat

カティンの森のSpiralCatのレビュー・感想・評価

カティンの森(2007年製作の映画)
4.5
ヴァイダ監督はどんな思いで脚本を書きメガホンをとったのだろうか。上級士官だった自身の父親もカティンで殺されたという。

事件をネットで見ていたらポーランドの大統領が、カティン事件を国際司法裁判所に提訴する意向という記事があった。今年4月だ。まだ終わっていないんだね。

独ソの双方に両側から攻め込まれ命と尊厳を踏み躙られたポーランド。ソ連に寝返る人もいればドイツに解放されたと思うものもいる。でもそのドイツはナチスドイツ。
ポーランド人も多数、収容所に送られ虐殺されている。

「ここはポーランド、私はポーランド人!」と主張してソ連のプロパガンダに乗ることを拒否した兄を殺された女性の言葉が、ヴァイダ監督の主張だったのではないか。

ソ連の残虐性は現在進行形で見ている。ロシア人特有のものなのかといわれれば違うだろう。日本人だって他国の人を虐殺した。戦争が人を鬼畜にするんだね。
すごく恐ろしいことだと思う。
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