たな会No02

カティンの森のたな会No02のレビュー・感想・評価

カティンの森(2007年製作の映画)
4.0
なかなかきつい映画でした。タイトル通り、カティンの森事件を題材にした映画です。履歴はひとつしかない、というセリフが印象に残りました。ポーランド将校たちがソ連に虐殺され、ドイツがそれを発見して発表しますが、それをソ連がドイツの犯行であるよう見せかけて喧伝します。第二次大戦後にポーランドは親ソ連になっており、真実を言うことができなくなってしまいます。全編通して暗い雰囲気、重々しい音楽が流れ、流れ作業的に淡々と殺してゆく衝撃的なシーンもあるので体調不良になりますが、これは知っておくべき最悪の事件です。この事件の理由が描かれてなかったのが気になるところです。アウシュビッツのような優生思想でもなさそうですし、単に敵だからという理由でこんな虐殺が行われたということなんでしょうか。戦争の狂気ですよ、たまらないです。