rage30

ニュースの天才のrage30のネタバレレビュー・内容・結末

ニュースの天才(2003年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

実在の記事捏造事件を描いた作品。

タイトルからして、天才記者の活躍を描いた作品なのかと思いきや、まさかの捏造記者だったという話。
フォーブスの記者が嘘を見破っていくところは面白かったし、主人公を追い込んでいく過程はテンションが上がりましたよ。

その一方で主人公はといえば、お粗末な偽証拠をでっち上げては墓穴を掘る始末。
最終的には、被害者ぶって同情を買う作戦に出るわけですが、この態度こそ、まさに典型的な嘘つきのリアクションなわけで、この時点では私は完全に黒だと確信しましたね。

主演はヘイデン・クリステンセン。
反省する事よりも、我が身可愛さで保身に走る甘えきった考えには、本当にイライラさせられました。(褒め言葉)
そして、本作を見て思ったのは、目が空虚というか、虚ろな人なんだなという事。
本作を見て、彼がアナキン役に選ばれた理由が分かった気がします。

今の時代だったら、ネット上ですぐに検証されて、嘘がバレたと思うんですけど、ネット黎明期の時代だからこそバレずにいたのでしょう。
逆に言えば、現代がどれだけ大量の情報に溢れ、アクセスし易くなったのか…という事も考えさせられました。

面白い話を作る才能はあるのだから、小説家や芸人にでもなれば良かったのに…。
ロー・スクールに無理矢理通わせる様な親じゃなければ、もっと違った選択が出来たのかもしれません。
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