・最初に字幕で出てきた林芙美子の言葉にもあったように、ありふれた日常の話ではあるが、この物語は、現代の倦怠期夫婦でもよくある話なのだろう。
・原節子演じる主人公・三千代の言動にイライラさせられっぱ…
「台所と茶の間と女の命はやがてそこに虚しく老い朽ちていくのだろうか」というモノローグから始まる。倦怠期の夫婦の家に姪が来ることで状況が変わっていくという構成は小津の『淑女は何を忘れたか』に似ている。…
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草臥れた靴、仏頂面の原節子、酔った上原謙、お調子者の大泉滉、子連れの中北千枝子…は憶えていた。並木座案件。職場の机に向かう上原の横移動にキュッキュッという音が重なり、新しい靴のアップ。上原と姪の島崎…
>>続きを読む上原謙と原節子の夫婦の間に東京から来た上原謙の姪島崎雪子が訪ねてきてから、夫婦の間の隙間のようなことを原節子が意識しだしで、モヤモヤするという話。まぁこの島崎雪子が実にふらふらしてて破壊力抜群。周り…
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