OASIS

めしのOASISのネタバレレビュー・内容・結末

めし(1951年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

夫の幸福が妻の幸福であるということを当たり前であるという風に語るのは時代か。
めしを作って、洗濯をして、まためしを作って。
同じ事の繰り返しの中にある虚無感をこれでもかと描き、その中にこそまた幸せもあるのだのという完璧な構造。
平凡な毎日を掻き回す里子の存在がより感情の流れを分かりやすくする。

ラストの手紙を破るシーンまではパーフェクトで、そこでは一気に感情が湧き上がってきたが、その後の夫の一言とナレーションが余計。
そこに一家言ある人が多いのも頷ける蛇足具合であった。
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