津軽系こけし

めしの津軽系こけしのレビュー・感想・評価

めし(1951年製作の映画)
3.7
エセ安二郎


🍚成瀬巳喜男監督作
🍚川端康成の監修
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この編集で原節子が主演だと小津安二郎作品と間違えそうだ。


🔷原作は著者(林芙美子)の急死によって絶筆となったが、成瀬や脚本家らによって独自の結末を本作で迎えている。

林の作品は成瀬映画でも「稲妻」や「浮雲」など映画化されており、本作はその関わりにおける一作目にあたる。


🔶当時の街並みが鮮明に切り取られており、線を跨ぐ切り返しショットも相まって小津っぽさが漂っている。
原節子、杉村春子と小津ファミリーが揃ってるし、もし笠智衆もいたらいよいよ区別が難しかっただろう😇😇

「銀座化粧」でもそうであったが、戦後の女性像を象った作品としてドラマ的で、原節子の抑えめな演技も一役買っている。

日本らしさがひしひしと沁みる映画でした

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🍚まとめ🍚
そういえば最後の電車のシーンなんかは「砂の器」の某シーンを彷彿とさせたが、まさか松本清張は今作から影響を受けていたりして…?まあよくあるシチュエーションだから違うのだろうけど。猫はかわいい
津軽系こけし

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