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めしのRのネタバレレビュー・内容・結末

めし(1951年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

「台所と茶の間と、女の命はやがてそこに虚しくおい朽ちていくのだろうか」「結婚てこんなことなの?まるで女中のように…朝から晩まで、お洗濯とご飯ごしらえであくせくして、たまに外へ出て帰ればやなことばっかり、あたし東京へ行きたいの、東京へ出て働きたい、このままじゃとってもたまんないわ」

原節子の妹役に司葉子、母役に杉村春子さん、旦那役は上原謙(←見てるだけで癒し)
原節子は東宝専属第1回出演!記念映画を見れて嬉しい〜!めしの原節子大好き。監修に川端康成が入ってるのも凄い。めいっこの里子役には島崎雪子、そのお父さんの役に山村総!!!ラブ!!!!いつ出てくるのかと思ったら最後の9分辺りでやっと出てきてくれた……浴衣姿の山村聰カッコよすぎ鼻血も思ってたら説教に飽き飽きして里子あくびしてて草、いい加減にしておくんなまし

「感情をベタつかせて人に無意識に迷惑をかける人間は大嫌いだなあ」「お母さんも光子も1日働いてるんですから、泊まりたい人は自分で布団を敷くことです」信三さんのセリフ、よくぞ言った!って感じて本当に最高、小林桂樹(大映俳優)良い!

新しく買った綺麗な靴が盗まれちゃったからボロボロの靴が実家の玄関に置いてあって旦那が来てるの分かるの好きだなあ…杉村春子さんが「気を落ち着けて会いたいんだろ、大丈夫だよ、そういう子なんだよ」もう最高すぎる、セリフを言うときの顔の表情が素敵。

「あなた、私がすぐ帰ると思って?」「そう、だから手紙を書かなかった」「あたしあなたに手紙書いたのよ、でも出さなかった」

ちょっと小津の早春ぽい、小津を色々履修してから成瀬入ると中々面白い、どちらも素晴らしいけれども比べながら見るのもまたちょっと違う映画の楽しさがある。成瀬の「めし」もめちゃくちゃ良いですな、手紙を破り捨てるラスト好き。原節子可愛い。

「幸福とは、女の幸福とはそんなものではないだろうか…」
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