藤岡

めしの藤岡のネタバレレビュー・内容・結末

めし(1951年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ良い。
原節子の心情が表情でビンビン伝わる。
周りから幸せそうに見えるけど実際は満たされていない、意外とみんなそうなんじゃないか、言わないだけで。
メシって言うタイトルがマッチしすぎてる。
毎度毎度、腹減ったと言っていて、嫁に悲しい思いをさせていた旦那が最後、腹減ったなぁと言うシーン、言ってしまったみたいにごめん…と言うけれどこれが染み付いてしまう事が怖い。潜在的に腹が減ったと言えばメシが出てくるマシーンのように思っているというかなんというか、自分のお爺ちゃんもお婆ちゃんに対してメシ〜と言っていて自分が凄い嫌悪感を抱いていたのを思い出した。

無限な宇宙の廣さのなかに人間の哀れな営々としたいとなみが私はたまらなく好きなのだ

僕も大好きです。
藤岡

藤岡